笑点DVD-BOX 『大博覧会』

 多分、笑点は放送開始から今年で52年目だと思うんですが、笑点のDVD-BOX「大博覧会」を購入しました。

 笑点が放送開始40周年目の時に記念で発売されたDVD-BOXなので、もう12年も前なんですね。

 この時、まだ先代の圓楽さんが司会です。

 現存する最古の映像といわれる浅草での大喜利(昭和48年)から、2006年当時の大喜利まで、昭和の大喜利を含めたたくさんの過去映像が収録されています。

 そう、この昭和の大喜利が見たくて購入しました。

 僕が見ていた笑点は、「優しい圓楽師匠がにこにこ笑ってる」というのほほんとしたイメージが強いので、そんな笑点とは全然違った笑点がたくさん見たかったんです。

 そんな僕には満足な商品でした。

 「笑点」という同じ番組で、やってる事も同じなのに、何が違うのか。

 

豪快な司会

 昭和の笑点の司会者、三波伸介の司会はとても豪快でした。

 そして乱暴でした。

 今みたいにメンバーが高齢じゃないので、容赦なしです。

 座布団の増減が激しく、基準も厳しいです。

 厳しいというか、ちょっと言葉がつまったり、良い回答を言ってもその後の態度が悪かったり、横槍を入れるとすぐにとられます。

 そして、「帰っていいよ」などと厳しいお叱りを受けます。

 ちなみに、木久蔵(現 木久扇)師匠は手を挙げても「木久ちゃんはやめておきな」と言われて答えさせてもらえないこともありました。

 

若い現役メンバー

 この記事を書いている時点では、先代の圓楽師匠、歌丸師匠、こん平師匠は既に現役ではないんですが、平成時代の笑点でもおなじみのメンバーたちも、すごく若いんです。(といっても30~40代ですが)

 こん平師匠なんて、若干顔が違うくらいです。

 歌丸師匠は、髪型こそ変わりませんが、顔がきりっとしています。

 平成だと、楽太郎師匠(現 六代目圓楽)が歌丸師匠の悪口を言って、睨みつけられたり、反論されたりする光景を良く見ましたが、昭和の頃はもっと激しかったです。

 両端にいる歌丸師匠と小園遊師匠が、お互いをハゲ、オバケと罵り合う(だいたい歌丸師匠が仕掛ける)んですが、途中から問題そっちのけで、二人共立ち上がって怒鳴り合います。

 当時はこの罵り合いが笑点の名物でもあったようで、お客さんは大喜び、司会者含め、他のメンバーも爆笑。

 この罵り合いのオチとして、歌丸師匠から、「おめえが悪いんだ!」と、扇子で頭を思い切り叩かれる木久蔵師匠。

 それを見た三波伸介から、「木久ちゃんが可哀そうだ」と言われて何故か座布団をとられる木久蔵師匠。

 木久蔵師匠のキャラクターは昔から変わってない、というより今よりもひどかった。

 そんな木久蔵師匠は、驚くべきことに、この頃もいや~んばか~んをやってました。

 しかも頻度が平成期よりも多い。

 そしてその都度座布団をとられてました。

 

 このDVD-BOXで笑点の歴史を感じることができました。

 もっともっと昭和の笑点を見たいと思いました。

 スカパーで是非再放送してほしいです。